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2025-2026 デジタルカタログ

第22回 フロールエバー WEBコンテスト
コンテストテーマ『心に残るギフト』

受賞作品発表

第22回フロールエバーWEBコンテストの受賞作品が決定しました。
日本国内、および海外より応募のあった多くの素晴らしい作品の中から、一次審査・二次審査を通過した12作品に各賞が授与されました。
各賞の受賞者は以下のとおりです。

審査員 総括

今回、こころに残るギフト、そして、手工芸、民芸品とのコラボレーションということで、少しハードルが高かったかもしれません。しかし、拝見した作品から、皆様が規制のある中で、知恵を活かして物作りしている様子が作品から浮かび上がってきました。 そして、その思考や、過程がものづくりの面白い点だと改めて感じることができました。
また、プリザーブドフラワーは洋のイメージが強いですが、テーマ的にも、和の作品をたくさん拝見でき、とても興味深く審査をさせていただきました。生花にはない、プリザーブドフラワーにしか出来ない魅力、美しさを、私も皆さんと一緒に表現していきたいと思いました。

亀井 紀彦(美術作家・花道家)

この度は入選おめでとうございます。
今回のテーマはなかなか難しいと感じていたのですが、蓋を開けてみると、花と工芸品という一見、全く違うものに感じる二つのものが、それぞれ暮らしを彩る大切なものとして、上手に組み合わされていて感心しました。
作品それぞれに想いの詰まった作品たちで、選考にはとても悩みましたが、私の写真を見た時の直感とコンセプトを何度も読んで選びました。
作品から紡ぎ出されるいろんな物語が読み取れました。これからも沢山の創作活動をされる事と思います。更に素敵な作品が生まれてくることを楽しみにしております。

三代 後藤 久慶(鎌倉彫 後藤 久慶 当主)

WEBコンテスト賞/ブティック社賞

次世代へ繋ぐギフト
次世代へ繋ぐギフト

和歌山県 住山 明江さん

【みなさんのコメント】

昔懐かしい紀州手まり。叔母が良く作ってプレゼントしてくれたのを思い出しました。次世代に繋いで欲しいと願います。素敵な記憶を呼び起こしてくださったこの作品に1票です。(52歳女性)/地元和歌山の伝統工芸品である紀州手毬を取り入れた色鮮やかな作品。見ていると大切な方にプレゼントしたくなる気持ちになりました。(48歳男性)/プリザーブドフラワーの美しさと手鞠の色合いがピッタリで華やかで美しいギフトだと思いました。テーマとも合ってるのでこの作品に投票しました。(48歳女性)/まず、和歌山の伝統的な紀州手まりというフレーズにグッときました。地元愛が伝わる作品、祖母からの引き継いだ想い出。次世代に繋ぐギフト。祖母から自分に、自分から娘に。娘から孫に。これからの未来が明るくありますようにと、願いを込めたようなビタミンカラーを使っているところが惹き付けられました。和歌山の魅力も伝わってくる作品です。(67歳女性)

【株式会社ブティック社 取締役 編集本部長 坂部さんのコメント】

彩が美しく花びらの形をした手まりと、華やかなプリザーブドフラワーとのコンビネーションが秀逸です。
プリザーブドフラワーは上下で色味を分け、それぞれグラデーションにすることで表情豊かな素晴らしい作品に仕上がっています。

審査員賞

花だるま
花だるま

広島県 中島 思津香さん

【審査員 亀井 紀彦さんのコメント】

とてもユニークで分かりやすく、潔い作品だと感じました。
これまで見たことのない、新しいかたちの達磨を見た気がしました。また、純粋にこういう達磨があったら売れそうだなと思いました。
こういうのが見てみたい!作ってみたい!という想いから、計画的に制作されていて、最終的にとても、オリジナリティのある作品に仕上がったと思います。
達磨の、お祝い事に目に墨を入れるシーンを花で表現しているところも、遊び心がありとても良かったです。

【審査員 三代 後藤 久慶さんのコメント】

審査員賞の受賞おめでとうございます。今回は、審査員の二人の意見が一致して選出されました。
多くの素晴らしい作品の中で、独創性に加え、花と工芸が自然な形で上手に組み合わされていて、ひと際目を引きました。
一般的にだるまさんというのは起き上がりこぼしの民芸品として多くの人に親しまれておりますが、そのかたちは禅僧の達磨大師が座禅を組んでいるお姿をデフォルメしたものであります。禅と共に発展してきた鎌倉彫の歴史的背景から考えた場合、非常に高尚なモチーフであるとも感じております。親しみやすいユーモラスな中にも品のある作風でとても好印象でした。
今後のご活躍が一層楽しみです。